【リハビリテーション医学】 骨関節疾患
- リハビリテーションは手術後から開始する。
- 内固定術の場合、脱臼肢位に注意する。
- 術後疼痛緩和のために極超短波療法を行う。
- 人工骨頭置換術の場合、術直後から歩行訓練を行う。
答:【4】
4. 人工骨頭置換術の場合、術直後から歩行訓練を行う。
大腿骨頸部骨折の治療の原則として、高齢者に多いので長期の安静を必要とする保存的治療は少ない。むしろ緊急手術に準じる治療プログラムが必要。骨折後24時間で認知症状の出現もまれではなく、できるだけ早く手術により骨折の強固な固定、または人工骨頭置換を行い早期リハビリテーションを行うのが原則である。人工骨頭置換術の場合、手術の翌日より徐々にベッドをギャッジアップし、抗重力位で体に負荷を掛けていきます。起立(立位)ができるようになったら、できるだけ早く歩行練習に移行していきます。人工骨頭置換術では、手術翌日から全荷重可の指示が出ることが多いそうです。
1. リハビリテーションは手術後から開始する。
リハビリテーションは、手術前から行われる。具体的には、評価と健常な上肢や骨折していない下肢のトレーニングになります。手術前でもなるべく上半身は起こす方が望ましく、上肢や骨折していない足の運動が勧められます。
2. 内固定術の場合、脱臼肢位に注意する。
脱臼肢位に注意するのは人工骨頭置換術です。人工骨頭置換術後3ヶ月間程度は脱臼のリスクが高く、さらに一度脱臼すると繰り返す可能性があるため、術後3ヶ月間程度は脱臼肢位に特に注意をしてゆく必要があります。
3. 術後疼痛緩和のために極超短波療法を行う。
極超短波療法は、マイクロ波という電磁波を生体に作用させて熱エネルギーに変換する、深部加熱を目的とした温熱療法です。金属性物質が体内に埋め込まれている場合は禁忌になります。
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