【生理学】 血液凝固
  1. ヘパリン
  2. ビタミンB12
  3. ウロキナーゼ
  4. カルシウムイオン
答:【4】
4. カルシウムイオン

カルシウムイオンは、血液凝固の第Ⅳ因子です。

血液凝固とは、血漿中のフィブリノーゲンがトロンビンの作用により、フィブリンとなって血球を凝集すること。

(第1相)血小板がトロンボプラスチンを放出

(第2相)トロンンボプラスチンと血漿中カルシウムイオンの作用でプロトロンビンがトロンビンに変化

(第3相)トロンビンの酵素作用により、フィブリノーゲンがフィブリンになる。フィブリンはカルシウムイオンなどの作用で相互に結合し、網状の構造をつくり赤血球を取り込み凝集させる。


第Ⅰ因子 フィブリノーゲン 共通系
第Ⅱ因子 プロトロンビン 共通系
第Ⅲ因子 トロンボプラスチン 外因系
第Ⅳ因子 カルシウムイオン(Ca2+) 全て
第Ⅴ因子 プロアクセレリン 共通系
第VI因子 欠番 なんででしょ?
第VII因子 プロコンペルチン 外因系
第VIII因子 抗血友病因子(血友病A) 内因系
第IX因子 クリスマス因子(血友病B) 内因系
第X因子 スチュアート・ブラウアー因子 共通系
第XI因子 血漿トロンボプラスチン前駆物質 内因系
第XII因子 ハーゲマン因子 内因系
第XIII因子 フィブリン安定化因子 共通

1. ヘパリン
ヘパリンは抗凝固薬の1つ。アンチトロンビンIIIの作用を活性化します。

2. ビタミンB12
ビタミンB12は赤血球の生成に必要なビタミンです。葉酸やビタミンB12が不足すると巨赤芽球性貧血(悪性貧血)となります。

3. ウロキナーゼ
ウロキナーゼは血栓溶解剤です。プラスミノーゲンに作用し、プラスミンを産生することで血栓を溶かします。

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