【臨床各論】 神経疾患
  1. 視床
  2. 被殻
  3. 小脳
答:【1】
1. 橋

脳幹部の出血の大半を占めるのが橋出血。症状として、顔面の痛み・縮瞳・眼球運動障害・対側の片麻痺・感覚障害から出血量が多いと四肢麻痺をきたし、さらに呼吸障害・意識障害を呈する。


2. 視床
後大脳動脈の枝である視床膝状体動脈・視床穿通動脈からの出血で、反対側の片麻痺・感覚障害を生じ、優位半球の出血では失語を生じる。

3. 被殻
高血圧性脳出血の好発部位である被殻出血は、レンズ核線条体動脈からの出血で反対側の片麻痺・感覚障害を生じ、優位半球の出血では失語、非優位半球の出血では失行・失認を呈することもある。

4. 小脳
上小脳動脈の破綻によるものが多い。初発症状は嘔気・嘔吐・めまい・頭痛が多い。歩行障害・運動失調・失調性言語などを生じる。

用語 : 優位半球とは・・・

優位半球とは、右脳と左脳のうち、言語や計算などを司る半球のこと。
右脳は体の左半分を制御し、左脳は右半分を制御しているので、一般に、右利きの人の脳は左側(左脳)が優位半球になる。
優位半球で出血が起こると、失語症を引き起こす。
優位半球でないほうは非優位側、あるいは劣位半球という。

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