【病理学】 炎症
  1. 好中球の遊走
  2. 細動脈の収縮
  3. 肉芽組織の形成
  4. 血漿成分の惨出
答:【3】
3. 肉芽組織の形成


1. 好中球の遊走
上の炎症反応の過程に照らし合わせると「好中球の遊走」は4.毛細血管より好中球と単球が感染部位に遊走ですね。組織の修復である「肉芽組織の形成」よりは早い時期に見られます。

2. 細動脈の収縮
障害因子が作用し、局所の細胞や組織が壊れると、刺激因子が出て、局所の肥満細胞からヒスタミンやセロトニンなどが放出される。また壊れた組織因子からもブラジキニンやプロスタグランジンなどが出る。これらの作用により局所の血管運動神経が刺激され細動脈枝の収縮を起こす。その後数分で細動脈は開き、今度は細静脈に収縮が発生 → その結果静脈の流れが止まり毛細血管は拡張し、強い充血状態がもたらされる。組織の発赤の機序はこれである。

4. 血漿成分の惨出
血漿成分の惨出は3の毛細血管の透過性亢進により起こります。

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