【解剖学】 子宮
  1. 子宮底部は膣につながる。
  2. 子宮広間膜に包まれる。
  3. 子宮動脈は外腸骨動脈の枝である。
  4. 子宮円索によって骨盤壁に固定される。
答:【2】
2. 子宮広間膜に包まれる。

1. 子宮底部は膣につながる。
「子宮底部」という名称が紛らわしいですが図のように子宮底部は子宮の上部。膣につながるのは子宮膣部です。
解剖学では、下の部分ではないのに「底」という字が使われている用語があります。子宮底部・胃底部・眼底など。なぜ?
解剖学用語はもともとラテン語が使われています。これらの用語も元はラテン語。
眼底→fundus oculi
子宮底→fundus uteri
胃底→fundus ventriculi
というように「fundus」という語が使われています。「fundus」を「底」と訳したのでしょう。
この「fundus」というラテン語に相当する、fond(フランス語 )、fondo(イタリア語)、fondo(スペイン語)を調べてみると、「底」以外に、「奥」という意味があるそうです。
「眼底」は瞳孔から見て奥の部分。「子宮底」も子宮の開口部から見ると奥の部分です。「胃底」も、胃の上の奥です。
なるほどですね。

3. 子宮動脈は外腸骨動脈の枝である。
子宮動脈は内腸骨動脈の枝である。

4. 子宮円索によって骨盤壁に固定される。
子宮円索は鼠径管を通って腹腔の外にでて大陰唇の皮下に至る。子宮は子宮円索によって前傾の位置に固定されている。

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