【リハビリテーション医学】 パーキンソン病
  1. 痙縮
  2. 企図振戦
  3. 鉛管現象
  4. 折りたたみナイフ現象
答:【3】
3. 鉛管現象

パーキンソン病は高中年期に発症し、手足の震えや体の体のこわばりなどを特徴とする暖徐に進行する神経変性性疾患である。パーキンソン病は錐体外路系が障害され、筋は固縮する。固縮している筋を他動的に曲げたり伸ばしたりするとき当初から抵抗を感じる。その抵抗は筋痙縮と異なり、屈曲・伸展の速さ、動作の初めと終りなどの経過に関係なくほぼ一定である。これを鉛管現象と呼ぶ。
ちなみに、痙縮している関節を他動的に動かそうとすると最初に強い抵抗が見られるが、その後抵抗が急激に弱くなるという現象のことは、折りたたみナイフ現象と呼ぶ。上位運動ニューロン障害に特徴的な反応のひとつである。
鉛管現象 → 錐体外路障害 → 固縮(パーキンソン病)
ジャックナイフ現象 → 錐体路障害 → 痙縮


1. 痙縮
パーキンソン病で見られるのは、痙縮ではなく固縮です。パーキンソン病は、錐体外路障害ですね。

2. 企図振戦
パーキンソン病で見られるのは、何もしていない時に強くふるえ、行動を始めるとおさまる安静時振戦です。企図振戦は、比較的ゆっくりとした振幅の大きなふるえで、ボタンを押すなどの意図的動作が終わるときに起こる。多発性硬化症や脳卒中などによって小脳やその接合部の損傷で見られるふるえです。

4. 折りたたみナイフ現象
折りたたみナイフ現象は、錐体路障害による痙縮で見られる。パーキンソン病で見られるのは、鉛管現象ですね。

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