【リハビリテーション医学】 脳卒中
  1. 食道の通過障害を生じる。
  2. 仮性球麻痺よりも球麻痺が多い。
  3. 時間経過で回復しにくい。
  4. ゼリーは飲み込みやすい。
答:【4】
4. ゼリーは飲み込みやすい。

とろみのある半固形物(ゼリーなど)が嚥下しやすい。固形物は嚥下しにくく、水分は誤嚥しやすい。


1. 食道の通過障害を生じる。
仮性球麻痺では、咽頭期の嚥下反射の遅延・喉頭挙上の減弱・喉頭蓋谷や梨状窩への食物残留などが認められる。食道の通過障害は、嚥下動作のうち、食道期にあたります。

2. 仮性球麻痺よりも球麻痺が多い。
仮性球麻痺は、延髄神経核への上位運動ニューロンの障害により起こる。球麻痺は、脳幹部の延髄神経核から下位運動ニューロンの障害によりおこる。
脳卒中による嚥下障害は、仮性球麻痺によるものが多い。

3. 時間経過で回復しにくい。
摂食・嚥下障害の大きな原因のひとつは脳卒中です。摂食・嚥下障害の原因疾患の約40%が脳卒中であるとも。一方、脳卒中に罹患した患者のうち急性期には約30%の患者に誤嚥を認め、慢性期にまで誤嚥が残存する患者は全体の約5%程度とも。時間経過により回復する例が多いのです。

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