【臨床各論】 代謝・栄養疾患
  1. ビタミンA ――――― 壊血病
  2. ビタミンB12 ――― 脚気
  3. ビタミンC ――――― 夜盲症
  4. ビタミンD ――――― 骨軟化症
答:【4】
4. ビタミンD ――――― 骨軟化症

骨軟化症(くる病)は、ビタミンD欠乏による骨の石灰化障害で骨端成長軟骨線の閉鎖以降の成人に発症するものを骨軟化症、閉鎖以前の小児に起きるものをくる病と呼んでいる。ビタミンDはカルシウムの吸収や腎臓での再吸収を促進する働きや、骨塩沈着(骨基質にカルシウムやリン等の骨塩が沈着して骨が形成される)を促進する働きがある。そのため欠乏では骨痛や筋力低下、骨折しやすい、変形が起こりやすいなどの症状が現れる。


1. ビタミンA ――――― 壊血病
ビタミンA欠乏で起こるのは、夜盲症などですね。
これは、網膜にあるロドプシンという物質をつくり出すためにビタミンAが必要なため。

壊血病は、ビタミンC不足で起こります。
これは、ビタミンCは体内のタンパク質を構成するアミノ酸の1つであるヒドロキシプロリンの合成に必須であるため、これが欠乏すると組織間をつなぐコラーゲンや象牙質、骨の間充組織の生成と保持に障害を受ける。これにより血管壁や骨が 脆弱化し、出血や骨折などを引き起こします。

2. ビタミンB12 ――― 脚気
ビタミンB12の欠乏で起こるは、巨赤芽球性貧血やハンター舌炎などですね。
これは、赤血球の成熟にビタミンB12が必要なためです。

脚気が起きるのは、ビタミンB1不足です。
これは、ビタミンB1が、ブドウ糖をエネルギーに変えるTCA回路で補酵素として働くため。
ビタミンB1の欠乏 → TCA回路の反応が進まない → エネルギー生産がとどこおる → グルコースをほぼ唯一の燃料としている神経系のエネルギーが不足 → 末梢神経障害

3. ビタミンC ――――― 夜盲症
ビタミンCの欠乏で起こるのは、壊血病ですね
夜盲症は、ビタミンAの不足で起こります。

ビタミン欠乏症

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