【臨床医学各論】 感染症
  1. 梅毒
  2. 破傷風
  3. 小児麻痺
  4. 脊椎カリエス
答:【3】
3. 小児麻痺

ポリオウイルスの感染で麻痺が起こります。ポリオウイルスが脊髄神経前角の運動神経核を侵すことで四肢を中心とする全身の筋肉の運動障害、いわゆる弛緩性麻痺を起こす急性ウイルス感染症です。おもに感染者の腸管から排泄される糞便中のウイルスが、手、指などを介し接触者の口に運ばれることでヒトからヒトへの感染が起こります。発病の早期では咽頭粘液からの飛沫感染も起こることがあります。
かつて小児に多発したために小児麻痺と呼ばれましたが、免疫抗体をもたなければどの年代にも感染します。四種混合混合ワクチン(ジフテリア・百日咳・破傷風+ポリオ)の定期予防接種で予防されています。


1. 梅毒
梅毒は細菌による感染症です。スピロヘータの1種である梅毒トレポネーマが原因菌です。
病状が1期から4期まで分類されており、感染後3ヶ月までの第1期では、硬性下疳・局所リンパ節の腫脹などが生じます。
感染後3ヶ月からの第2期では、バラ疹・扁平コンジローム・全身リンパ節の腫脹などが生じます。
感染後3〜10年の第3期では、ゴム腫・粘膜疹などが生じます。
感染後10年以降の第4期では、梅毒性大動脈瘤・脊髄瘻・進行性麻痺(認知症症状)などが生じます。
妊娠している人が梅毒にかかると、胎盤をとおして胎児に感染し先天性梅毒になります。

2. 破傷風
破傷風は細菌による感染症です。嫌気性の菌の産生する毒素が中枢神経を障害し、随意筋の痙攣を特徴とする。致命率は50%と予後は良くない。三種、又は四種混合混合ワクチン(ジフテリア・百日咳・破傷風+ポリオ)の定期予防接種で予防されています。

4. 脊椎カリエス
脊椎カリエスは細菌による感染症です。脊椎に結核菌が感染することによっておこる脊椎炎です。ツベルクリン反応は、陽性になります。

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