【生理学】 呼吸
  1. ヘモグロビン
  2. 酸素
  3. 水素イオン
  4. 重炭酸イオン
答:【3】
3. 水素イオン

呼吸中枢は延髄にあり、基本的な呼吸リズムが形成されている。体液(血液・脳脊髄液)のCO2、O2分圧、あるいはpHが変化すると、脳幹あるいは動脈にある化学受容体を介してその情報が呼吸中枢に伝えられ、呼吸が調節される。
この問題では「動脈血中の濃度」とあるので動脈にある末梢性化学受容体での反応になります。
動脈にある末梢性化学受容体の頸動脈小体と大動脈小体は、血中のO2分圧の減少、CO2分圧の増大、pHの低下に反応する。pHの低下とは、すなわち H+(水素イオン)濃度上昇です。
ちなみに延髄の呼吸中枢の近くにもCO2の増加やH+の増加に反応する領域がある。この受容体を中枢性化学受領野という。中枢の化学受容器では、髄液のpH低下を感知する。末梢の化学中枢とは違い、CO2とH+の濃度のみ感知し、O2は関与しない。


1. ヘモグロビン
ヘモグロビンは赤血球に多量に含まれる血色素。ヘモグロビンには、血液中のpHを変動しにくいようにするための緩衝作用があります。

2. 酸素
酸素分圧が低下すると呼吸運動は促進します。

4. 重炭酸イオン
重炭酸イオンは塩基であるため濃度が上昇するとpHは上昇します。代謝性アルカローシスの状態です。この場合は肺による代償作用で換気は低下します。よって呼吸は促進されません。

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