【解剖学】 腱膜
- 広背筋
- 大円筋
- 前鋸筋
- 大菱形筋
答:【1】
1. 広背筋
【起始】棘突起(T7以下仙骨まで)・腸骨稜・下位(第9〜12)肋骨・肩甲骨下角
【停止】上腕骨小結節稜
起始の腸骨陵の後部から下位の胸椎棘突起までの広大な腱膜のことを腰背腱膜という。腰背腱膜は広背筋の起始腱膜と胸腰筋膜の浅葉(後葉)とが癒合したものです。
2. 大円筋
【起始】肩甲骨下角
【停止】上腕骨小結節稜
3. 前鋸筋
【起始】第1〜8肋骨
【停止】肩甲骨内側縁
4. 大菱形筋
【起始】T1〜4棘突起
【停止】肩甲骨内側縁
立ち戻って用語整理:「腱膜」とは
筋と骨をつなぐのが「腱」です。多くの筋は骨膜に付着するが、まとまった腱にならずに
個々の筋束が直接付着する筋も多い。骨の表面に広く付着する筋では、ほとんど腱がない(腸骨筋)。
腱には体肢の筋の腱のように長いひも状なものだけでなく、広く腱膜状になったり(広背筋・外腹斜筋)、まとまらずに多数の細い束としてつく場合もある(三角筋)。
その腱が膜状に広くなったものが「腱膜」です。
ちなみに骨と骨をつなぐのは「靱帯」です。
腱膜を持つ筋の主なもの
外腹斜筋、内腹斜筋、腹横筋の3筋→停止腱膜が癒合し腹直筋鞘を形成。外腹斜筋の停止腱膜は鼠径靭帯となる。
上腕二頭筋→上腕二頭筋腱膜(前腕筋膜に癒合)
長掌筋→手掌腱膜
総指伸筋→指背腱膜
長指伸筋→指背腱膜
前頭筋・後頭筋→帽状腱膜
中足筋→足底腱膜
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