【経絡経穴概論】 弁証
  1. 表証
  2. 熱証
  3. 虚証
  4. 陰証
答:【1】
1. 表証

八綱弁証とは、判断基準を用いて、人体の状況を大まかに弁別する方法である。判断基準は、「表・裏」「寒・熱」「虚・実」「陰・陽」の4対。表裏は、病証が存在する部位(病位)であり、外邪が皮毛、口、鼻から体内に侵襲したときには「表証」となる。一方、裏証とは、病証が臓腑の機能失調や生理物質の病態などというように深部に存在する病証である。よって、表証が正しい。


2. 熱証
寒熱弁証には、陰陽のバランスの乱れが反映される。陰が強い、あるいは陽が弱いと「寒証」であり手足が冷たく寒さを感じる。
陽が強い、あるいは陰が弱いと「熱証」であり、熱さを感じる。よって「熱証」は誤り。正しくは「寒証」ですね。

3. 虚証
虚実弁証とは、正気と邪気の盛衰を弁別する。「虚証」とは、正気の不足や機能の低下を表し、「実証」とは、外邪が侵襲して体の中で邪気が旺盛となった病証である。「虚証」は誤り。正しくは「実証」ですね。弱っているから虚とイメージしてしまいそうですが、邪気が旺盛となっているんですね。

4. 陰証
陰陽による弁証は、すべての症候を陰と陽の2つに弁別する方法である。
表証・熱証・実証 → 陽証
裏証・寒証・虚証 → 陰証
です。よって、表証+寒証+実証の状態である男性の病症は、陽証です。陰証は誤りとなります。

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